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zoom RSS Jap's a Jap #6 - Roger Shimomuraがミニドカ収容所を再訪する

<<   作成日時 : 2007/10/04 18:52   >>

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ビジュアル・アーツは訴えかける力が強い。特にシモムラのような画風は、わかりやすいだけでなく、なんともいえない違和感を残す。新聞や雑誌の一コママンガとは違う、納豆のように後を引く粘っこいなにかがある。上の作品はデウィット将軍(General John L. DeWitt)が1942年に言った有名な発言”A Jap is a Jap. It makes no difference whether he is an American Citizen or not...I don't want them...They are dangerous element."からインスパイアーされたものだろう。黄色いアジア系のドナルド・ダックが、キャンバスの上のドナルド・ダックを黄色く塗っている。このデフォルメされたアジア系の顔は、シモムラの作品に何度も登場するが、ここまできたら、もう、笑うしかない。解説など不要だ。(苦笑)

本当は、シモムラの代表シリーズである、ミニドカ収容所を扱った浮世絵風の一連の作品を紹介したいのだが、内容のあまりのヘビーさに躊躇している。"ミニドカNo.2 (Exodus)"という作品など、日本の農村のような集落から出て鳥居の下を通って歩いてくる江戸時代の着物を身につけた不可思議な集団(日系人)を浮世絵風に換骨奪胎した、まるでパロディーのようなアクリル画だが、その暗い色調とダルな雰囲気に、収容所経験者としてのシモムラの心情が見て取れる。エクソダスといえば旧約聖書の「出エジプト記」である。なお、シモムラの祖母がつけていた日記を元にした"Diary"のシリーズもなかなかの出来なのだが、何枚も紹介するのは著作権のこともあり、控えたい。

シモムラの収容所関連の代表作が収められている下記の書物は、その半分以上が作品の背景についての説明や評論、エッセイ、シモムラへのインタビューで占められていて、普通の画集とは趣を異にするが、編集が丁寧で、勉強になる。"No-No Boy"という題名の作品を浮世絵の技法を借りて創作するアーティストは、ロジャー・シモムラ以外にはいない。ジョン・オカダもロジャー・シモムラもシアトル出身である。

Minidoka Revisited - The Paintings of Roger Shimomura

           by William W. Lew (University of Washington Press) 2005

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コメント(1件)

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さしずめ、”トーキョーダック”ですかね。きっとテリヤキフレーバー。

"ミニドカNo.2 (Exodus)"、あたかもそこにあるかのように脳裏に浮かびました。とっても興味シンシン。
etchan(只今PC難民)
2007/10/05 20:48

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