テーマ:政治

日系アメリカ人強制収容と緊急拘禁法―人種・治安・自由をめぐる記憶と葛藤

アメリカ合衆国において、1950年に成立し、1971年に撤廃された法律がこの本のテーマだ。その名称は緊急拘禁法という。実はこの法律の誕生と消滅には第二次大戦中の日系アメリカ人強制収容が大きく関係している。 強制収容(所)と緊急拘禁(法)。これらの漢字とにらめっこしていると、漢字が勝手に踊り出して「強制拘禁所」だか「緊急収容…
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ジャン・マサオカにも会う ― NPO活動家とオバマ政権

先日、このブログで取り上げた日系アメリカ人ミュージシャン/アーティスト、ミヤ・マサオカは、実はあの「モーゼと呼ばれた男」マイク・マサオカの姪にあたるわけだが、この話題は微妙なので触れなかった。ただ、マイク・マサオカを誉めるか批判するかは別にしても、マサオカ・ファミリーには活動家/社会運動家の血が流れているようで、例えば、ジャン・…
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インドにイスラム教徒の首相が誕生する日?

以前紹介したインドの雑誌"OUTLOOK"のOPINIONというページに"A Muslim PM for India?"というタイトルの署名記事があった。これもオバマ・ショック(こんな言葉はないがこんな言葉があってもいいと思う)が原因だろうが、この記事で、Dipankar Gupta氏は「米国ではマイノリティのオバマが大統領に選…
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アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない

売れているらしいし話題にもなっているので買ってみたら滅法面白くて瞬く間に読了。難しい表現を使わないで、しかも平易な文体で本質を突いている。著者の力量の賜物だろう。但し、文章はスラスラ読めるが、中身はグロテスクである。歪んでいる。アメリカ合衆国には、「多人種と多文化が混在し移民とその子孫が構成する開放的な実験国家」という側面と、そ…
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オバマ大統領は世界とインドにとってどういう意味を持つか?

こちらのテレビを見ているとオバマ新大統領の話題で持ちきりだ。インドはパキスタンと国境を接しているし、歴史的にパキスタンとは仲が悪い。パキスタンのとなりはアフガニスタンで、要するに、この国の人々にとって、ブッシュ大統領が始めた対テロ戦争は他人事ではないのである。パキスタンほどではないが、国内でもテロが起きている。 この国の人…
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選挙の戦い方が変わった - オバマの勝利

長かった米国大統領選挙がやっと、ようやく終わった。ほんと、長い。長すぎる。今回は民主党内での候補者選びに時間がかかり、余計に長く感じた。しかし、それが米国のやり方なんだろう。選挙なしで毎年総理大臣が交代しても暴動すら起きない不思議の国とは対照的だ。(苦笑) さて、インターネット上でニュースを流し読みしていたら、こんな記事が…
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HARD TIMESの最中にスタッズ・ターケルが死んだ!

スタッズ・ターケル氏死去(米作家)  スタッズ・ターケル氏(本名ルイス・ターケル、米作家)31日、米イリノイ州シカゴの自宅で死去、96歳。米メディアが報じた。  ニューヨーク生まれ。シカゴ大学で法律を学んだ後、政府関係の仕事などを経て、シカゴでラジオ番組の脚本を執筆。また、司会者として番組に出演するようになる。56年から本格…
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血まみれの日曜日 - 創業160年の証券会社が破綻

Bloody Sunday: Wall Street Is Hit by Financial Tsunamiというニュースをネットで見た。リーマン・ブラザーズ社の破綻は、専門家筋には想定内なのだろうが、「血まみれの日曜日」なんていう、まるで英国の「ブラッディー・メアリー」(多くのプロテスタントを殺害した英国の女王メアリー一世)を連想させ…
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マンガよりマンガな国にわたしたちは住んでいる

あはははははは。いしいひさいちの『大問題'08』(↑)を読んでいて、「ああ、安倍サンから福田サンに替わってまだ一年もたっていないんだなぁ。遠い昔の出来事みたいやなぁ」とボンヤリ感じていたところに、いきなり辞任だ。あはははははは。なななななな、なんなんだこれは。 「私は自分を客観的に見ることができるんだ。あなたと違うんだ」と…
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それでもアメリカを目指すのは何故? - 『ルポ 貧困大国アメリカ』を読む

今年の初めに出版されてからよく売れている本で、書評も一杯出ている。だから、僕みたいなのが下手にまとめるより、出版社のサイトから引っ張ったほうが早い。 「高い乳児死亡率。一日一食食べるのがやっとの育ち盛りの子どもたち。無保険状態で病気や怪我の恐怖に脅える労働者たち、選択肢を奪われ戦場へと駆り立てられていく若者たち―尋常ならざ…
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BACK HOME by Blue Scholars - シアトルのアジア系ヒップホップ

YouTubeには不法にアップロードされた映像以外に、アーティスト側が無料で載せているものもある。どれが非公認でどれが公認なのかはわからないが、このブルー・スカラーズの動画はいっこうに削除されないので、多分、リンクしても大丈夫ではないかと思う。是非見てみてほしい。私はもう何十回も再生しているが、その度に泣いている。 htt…
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ブラジル移民100年・デカセギ20年 - アンジェロ・イシは発言する

去年の日本移民学会以来、在日日系ブラジル人のジャーナリスト/研究者であるアンジェロ・イシ氏のインスタント・ファンになってしまったブログ主だが、この「オルタ」という雑誌に載っているインタビューを読んでますますファン度が増した。「移民100年」というポジティブなイベントと「デカセギ20年」(カタカナであることに注意!)というネガティ…
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私のマルクス - 同志社大学でのこそばゆい記憶

佐藤優といえばあの佐藤優である。私には外務省での事件の真相などサッパリだが、このひとは相変わらず起訴休職外務事務官という肩書きで執筆活動を続けている。その立場に共感するか否かはともかく、タフだなと思う。 さて、今日の昼間、書店で偶然手に取ったのが運命で、一気に読んでしまったのがこの『私のマルクス』-佐藤優はこうして作られた…
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忠誠登録の書類について

質問27 あなたは米軍兵士として従軍し、命令されればどこの任地へでも赴く意思がありますか?(女性の場合、看護部隊に志願する意思がありますか?)(注) YES NO 質問28 あなたはアメリカ合衆国に無条件の忠誠を誓い、いかなる外国もしくは国内からの攻撃に対してもこの国を忠実に守りますか? また、日本国天皇やその他の外国政府…
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シカタガナイ考

元防衛大臣の発言は、次のような英語になって配信された。"I think it was something that couldn't be helped," said Fumio Kyuma in a speech at a university east of Tokyo. (From BBC NEWS) Couldn’t …
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戦前戦中の人種差別ポスター

「米兵=正義の兵隊」みたいに書くのは本意ではないので、バランスを取るため、戦前戦中に米国で作られ利用されたポスターをアップしておきます。有名な話ですが、二世部隊の一員として欧州戦線で片腕を失ったダニエル・イノウエ(現民主党上院議員)は、戦後、カリフォルニアの理容店に軍服姿で入った時でさえ、「ジャップの髪は刈らない」と拒否されまし…
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マイノリティーの敵はマイノリティーか? - アジア系至上主義者

よくわからないのだが、AsianWeek紙上で差別問題が起きたと3月3日付け「北米毎日」紙の一面に載っていた。若干22歳のコラムニスト、ケネス・エン氏が2月23日付け同紙に「黒人は弱い。300年間も奴隷として使われた唯一の人種だ」などと書いて、黒人差別を肯定した・・と紙面にある。いやはや、なんとも、後味の悪い事件だ。なおAsia…
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「二世行進曲」の光と闇 - 古賀政男の複雑怪奇 (追記あり)

二世行進曲はやはり只の曲ではなかった。誰も書かなかった古賀政男を追った問題作『謎の森に棲む古賀政男』下嶋哲朗著(講談社)1998を入手した。ざっと眼を通しただけだが、驚愕の事実が述べられている。と同時に、ターミナル島(この島については別の本を取り上げたばかりだ)という特異な空間や、二世行進曲の破壊という事実に、不肖asianim…
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ワールド・トレード・センター - 救いを何処に求めるか

いつも余計な解釈を入れてくるオリバー・ストーンにしてはリアリズムに徹した映画だったとは思う。テロがどうとかこうとかじゃなくて、生き埋めから生還への筋を一本通しているのが良かった。実話だから感動するとかいうレベルではなく、生き埋めになった側から「世界」がどう見えたか、家族をどう思っているかを描写すると同時に、残された家族の側の絶望的な心理…
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「本来もっていたもの」とは何か? - 捏造される「美しい日本」

『首相は演説の結びに、アインシュタインが来日した際に残した「日本人が本来もっていた、個人に必要な謙虚さと質素さ、日本人の純粋で静かな心、それらのすべてを純粋に保って、忘れずにいてほしい」との言葉を紹介。日本人の美徳を保つよう訴えかけた。』 以上がアベ総理が最初の演説の最後に言ったことなんだそうだ。しかし、アインシュタインがそう言っ…
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