テーマ:歴史

アジア系アメリカ運動再考 - イエロー・パワーの時代

ちょっと必要があって入手した本。出版ホヤホヤの研究書で、最近の出来事までフォローされているのがありがたい。アジア系アメリカ運動とは、60年代から70年代のアジア系アメリカ人による反体制運動のこと。本書は、黒人の公民権運動に触発されたアジア系アメリカ人やその社会が多数派エスタブリッシュメントに対して抵抗した時代を「再考」しようとい…
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Manzanar - Sung by Tom Paxton

これはTom Russellというカリフォルニア生まれのシンガー&ソングライターが書いた曲で、歌っているのはトム・パクストン。言わずと知れたフォーク・シンガーだ。いや、「言わずと知れた」というのは言い過ぎか。トム・パクストンと聞いて「ははぁ~」とわかるのは、60年代から70年代に米国のフォークを聞いていた人たちだろう。 パ…
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WE SHALL OVERCOME - Pete Seeger Live 1963

大阪の中古レコード店で見つけたピート・シーガーのライブ盤LP。調べてみると、完全版がCDで出ているが、手頃な値段だし、歌詞、対訳、解説(中村とうよう)付きの日本盤なので、入手した。1963年の6月にカーネギー・ホールで録音されている、ということは、ワシントン大行進の二カ月ちょっと前で、要するに、キング牧師の有名な"I have …
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アメリカ音楽史 ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで

ロック、ジャズ、ブルース、ファンク、ヒップホップ…音楽シーンの中心であり続けたそれらのサウンドは、十九世紀以来の、他者を擬装するという欲望のもとに奏でられ、語られてきた。アメリカ近現代における政治・社会・文化のダイナミズムのもとその“歴史”をとらえなおし、白人/黒人という枠組みをも乗り越えようとする、真摯にして挑戦的な論考。(本…
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HOT AUGUST MORNING - 1945, 1977, and 2011

YOKOHAMA, CALIFORNIAのHOT AUGUST MORNINGは次の一節から歌に入る。メロディーを歌う女性ボーカルはサム・タキモト。なお、リーダーのピーター・ホリコシ、マイケル・オカガキ、そしてサム・タキモトがYOKOHAMA, CALIFORNIAのオリジナル・メンバーで、LP録音時にロバート・キクチ―Yngo…
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「悲劇の撤退作戦 ~ツルブ・松田支隊~」 NHK BSプレミアム

8月16日 (火) 午後6時00分~6時43分 BSプレミアム 再放送:8月24日(水)午後0時00分~0時43分 BSプレミアム 証言記録 兵士たちの戦争 「悲劇の撤退作戦 ~ツルブ・松田支隊~」  戦時中、日本軍の一大拠点・ラバウルがあるニューブリテン島に送られた部隊があった。鳥取県や広島県出身者…
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「暑い8月の朝」と「奇妙な感覚」 - YOKOHAMA, CALIFORNIA

既に何度か紹介しているサンフランシスコ・ベイ・エリアの日系三世たちがメンバーのYOKOHAMA, CALIFORNIAのアルバムだが、宮田信さんが米国で元リーダーのピーター・ホリコシと会い、歌詞付きのライナーノートまで入手してくれた―なんという行動力!―おかげで、このところ、歌詞とにらめっこしながら楽曲に耳を傾けている。 …
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渡辺謙 アメリカを行く「“9.11テロ”に立ち向かった日系人」(前編)

ハリウッドでも活躍する俳優の渡辺謙さん。謙さんが、リポーター・インタビュアーとして昨年から取材・制作に取り組んできたスペシャルドキュメンタリーが、この番組です。 一昨年に放送し大反響を呼んだ「渡辺謙 アメリカを行く」シリーズの第二弾。 さて、今回のお話は…。 今年で事件発生から10年となる9.11アメリカ同時多発テロについて…
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素人研究の限界 ― やはり、自分でやるしかないのか。

30分足らずの時間で4人(主に3人)の人生を説明することは無謀であった。それがたとえ人生のほんの一瞬に過ぎない数年間であれ、移民の子弟が日本と関わりを持った時期に絞ったとはいえ・・だ。 実際に移民を先祖にもつ人間が移民を研究する例は多くないらしい。だから、物珍しさもあり、ブログ主のかなりのバイアスがかかった(苦笑)素人っぽ…
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ハワイしまのアロハで街へ出よう!

初めてハワイに行った頃だからウン十年前になるが、ホノルルで銀行に入ったら、働いている人が全員お揃いのデザインのアロハを着ていた。確かオレンジ色の柄だった。その印象は強烈で、今も「アロハシャツ」と聞くとハワイの銀行員を思い出すほど。 大阪でアロハシャツを買い求めた。例のお店の例のマスターがハワイから仕入れている品物で、マスタ…
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オアフ島の地図 ― 武居熱血が作った布哇みやげの絵葉書 

武居熱血。この山口県からハワイに移民した人物は、ホノルルのリバー街で呉服店を営みながら、ハワイ諸島全島を歩き、各地に散らばる日本人移民たちの住む町の地図を書き、写真集を出版し、おまけに絵葉書まで売っていた。とても面白い吾人である。自分の職業を「弁士」と呼んでおり、なにか事が起きれば人前に立って弁舌をふるったのであろう。 し…
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『ハワイの辛抱人』 - 「ハワイ日本語」やピジン英語が話された時間と空間

泥縄式で、ハワイ移民関係の本を漁っている。これはライフ・ヒストリー研究、いわゆる、質的研究というジャンルに入るもの。明治25年福島県生まれで、14歳のときにハワイに出稼ぎ移民した渋谷正六氏と著者との「共作」だ。「聞き書き」ではない、と著者が明言しているので、そうではないのだろうが、私にはなんともいえない。方法論っていうのはややこ…
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水のわき出るところ - Waipahu

ワイパフ(Waipahu)とは、ハワイの現地語で「水のわき出るところ」という意味だ。オアフ・シュガー・カンパニーが19世紀末に製糖工場を稼働させるまで、取り立てて目立つ町ではなかった。いや、町というより、村だったろう。サトウキビ畑耕地になる以前には、中国人移民が水田で米作をしていたという資料もある。 サトウキビ畑の労働力と…
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『大日本海外移民史』 第一編 布哇 (昭和12年,1937年)

某公立図書館にこの本があると知り、出かけた。司書さんが閉架から持ってきてくれたのは分厚い紙でできた横長の大きな書籍であった。 曾祖父の足跡がないか調べるのが目的だったので、眼を皿にして読んだが、名前はなかった。ただ、曾祖父が暮らしたワイパフの情報については幾つか発見があった。 曹洞宗 ワイパフ太陽寺: 信徒50…
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『戦前昭和の社会』 ― 「昭和デモクラシー」という時代

「大学は出たけれど」、新興宗教ブーム、10銭均一売り場……「暗い時代」の明るい日常生活 「十銭均一売り場」に足を運ぶ消費者、女性の地位向上を推進するモダンガール、新興宗教ブーム、就職難にあえぐ学生──。現代社会の原点=戦前を生きた人びとの実像を描き出す一冊。 目次 -------------------------…
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1914年(大正2年)のワイパフ市街図 ダンブロとはなんぞや?

これは武居熱血が出した『布哇一覧』(1914)という本にあるハワイのオアフ島ワイパフ町の住宅図である。I先生から頂戴した貴重な資料で、中央に南北に通っている道の西側に「加藤商店」とあるが、これが私の曾祖父が営んでいた雑貨店である。武居熱血(凄い名前!)は、今でいうジャーナリスト&著述業をしていた人で、元々は商家の息子らしい。この…
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住み慣れた土地を離れて移動するということ

このブログでは移民についての話題が少なくない。それは私のひいじいさんが(←また書いてる)かつてハワイに移民していたという事実に起因しているけれども、それだけが理由ではない。私は文化に惹かれる。文化は人の移動と定住の間のダイナミクスにより生まれる。アジア系アメリカも、多文化主義も、日系人うんぬんも、人が移動することに密接に関係している。そ…
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「ライフストーリー」ですらない「報告」は可能か? ― 家族史とハワイ移民史

質的研究というのは、要するに、個人へのインタビューから収集されたものを材料にした方法で、だったら、ふつうの人が日常生活でしばしばやっていること―他者への質問や他人との会話―とどこが違うのか、という疑問がわく。それで、『ライフストーリー分析 質的調査入門』(学文社)というテキスト(上写真)をいま読んでいるのだが、疑問がわく以前に、…
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「巡検」の成果 ― 敦賀と杉原千畝と絵本

大天災+大人災の前に、こころが、「嶋々や千々にくだけて夏の海」(芭蕉)の日々だが、当ブログは別に「自粛」はしない。今日もブログ主の「うだ話」を聞いていただく。不謹慎だと感じた方は別のサイトに移動して下さい。あ、「うだ話」というのは大阪弁で「意味のないことを喋る」という意味です。 先日、福井県の敦賀に行った。その前の長浜から…
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歌う国民 ― 近代化と「国民づくり」と歌

『歌う国民』唱歌、校歌、うたごえ 渡辺裕 著 という本を半分読んだところだが、なかなか面白い。かつて、音楽は芸術ではなく極めて実際的で身体的なツールであったこと、唱歌と童謡との微妙な関係、明治以降の近代化と西洋音楽、日本の伝統とは何か、等々、歌にこだわることで私たちが知らなかった「古くて新しい景色」が次々と見えてくる。くどさが気…
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The King's Speech Movie Trailer Official (HD)

予備知識なしで見てきました。映画「英国王のスピーチ」。上の予告編だけでは、なにやら奇妙な方法で治療している言語治療士と国王のハナシと思い込んでしまうかもしれませんが、決してそうではありません。ジョークで何度も笑ったものの、正攻法の映画ですし、そんな昔の出来事でもないし、なんせ、対象は英国の王室です。今のエリザベス女王を描いた作品…
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布哇日本人発展史 ― 資料に圧倒される

これは、大正4年(1915年)に出た本。966ページもある大著だ。書名の通り、ハワイに住む日本人の諸相を綿密に記述した百科事典のような本。むろん、既に二世は生まれていたものの、社会で活躍するには年齢が幼すぎた。本書は、当時の日系社会をリードしていた移民第一世代の日本人が、ハワイでどのような社会を形成しているか、どんなことをして生…
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揺れるゴールネットから見えるもの

リービ英雄の『我的日本語』でリービは李良枝との会話を紹介している。それがとても印象に残っている。 それは、李良枝が書いた小説の主人公(在日コリアン)が韓国へ渡り、しかし結局は日本に帰ってくる選択をすることについてリービが「じゃあ、あなたの小説の主人公は韓国系日本人じゃないですか?」と言うと、即座に李良枝が応答する場面で、李良枝は「…
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東洋宮武が覗いた時代

CSのヒストリー・チャンネルで、写真家、宮武東洋と、日系アメリカ人戦時強制収容所を取り上げたドキュメンタリー映画――東洋宮武が覗いた時代――が午後11:00から放映されます。日本語吹き替え版です。あ、もうすぐ始まるなぁ。遅い紹介で恐縮。((+_+)) 去年か一昨年に日本でも上映された(一般館ではなく横浜の移住資料館だったか…
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大叔母を訪ねる ― 真珠湾攻撃直後の或る帰米二世

祖母がハワイ生まれの二世だった(但し、少女時代に日本に送られそのまま日本で暮らした)縁で、ブログ主に日系アメリカ人の親族が多数いることは、このブログで何度も書いている。しかし、時間を止めることはできない。学生の頃から親切にしてくれた大叔父(祖母の実弟)は既に他界し、祖母も一昨年に逝った。現在、親戚のなかで御存命の二世は、大叔父の…
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戦争割引國庫債券とそれが入っていた袋

クリスマスには似合わないが、祖父母の書類を整理していたら、こんなのが出てきた。昭和18年6月の発行。既に戦局が傾きかけていた頃だが、出征していた祖父を思い、また、お国のために、祖母が買い求めたのものなのだろうか。 拾圓とあるが、これは1枚七圓で、償還期日(昭和28年)には拾圓がかえってくる。三圓は利子。そういう仕組みだ。実…
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