橋田壽賀子が問いかける、逆境と戦い続けた日系移民の家族の物語。100年前、生きるためアメリカの大地に夢を賭けるしかなかった日系移民1世。アメリカで生まれ日本を知らずに生きるしかなかった日系移民2世。過酷な運命は、同じ家族を世代によって日本とアメリカの間で引き裂こうとするが…。
これは、反日感情にさらされ、戦争に翻弄されながらも、夢を追…
この二人の顔合わせも今年で三回目。いつものように前半は渋谷さんのピアノソロ。渋谷さん作曲の「ビヨンド・ザ・フレイムス」が身に浸みる。「金髪のジョニー」や「マイ・マン」も渋谷毅さんにしか弾けない曲だ。普通のジャズピアニストでは無理。
今年の秋に設立百年記念祭をするというこのキリスト教会の残響の良さは唯一無比。最新式のクラシッ…
マージナル・マン(marginal man)を辞書で調べると「文化の異なる複数の集団に属し、そのいずれにも完全には所属することができず、それぞれの集団の境界にいる人。境界人。周辺人。」とある。むかし、大学の授業かなにかで習った記憶がある。それほど古い社会学の概念だが、手元に、日系人、特に帰米二世は、マージナル・マンもしくはマージ…
自分の家族や先祖のことを話す機会を与えられたのはいいが、発表するには或る程度の客観性が必要だ。例えば、写真はあってもそれが何時何処で撮られたか、写っているのは誰かが不明なものもあるし、何を目的に撮影したかがわからない画像も多い。「おそらく○○だったと推測できる」「これは●●年以降に撮ったのだと考えられる」では説得力に欠ける。
…
大庭みな子の『オレゴン夢十夜』には、小説とも日記ともエッセイともつかない、不可思議で、深淵で、とんでもなく繊細で、そら恐ろしいほどの観察力に富んだ短編が十個並んでいる。そのなかに「とんぼ」がある。
著者はオレゴン州の北西部にあるジョン・デイという田舎町を訪れ、そこにある、かつて、ふたりの中国人が所有していたビルであった博物…
Katori Maru, October 1920
Two weeks across a strange sea,
big waves, the ship
spilling its toilets.
People sick of the ocean
run from bulkhead to bulkhead,
t…
移民トランクに貼られたもうひとつのステッカー(長野屋)については手掛かりがなかったのだが、所用で関東に出かけたついでに某資料館を訪れ、司書のかたに「移民宿のことを調べているのですが・・」と申し出てみた。見せていただいた資料は僅か三種類だったが、その中にあった当時の外国航路の船の時刻表をめくっていたら見つかったのが下記の長野屋の広…
The Grateful Craneが"THE BETRAYED" (Hiroshi Kashiwagi)を上演したばかりだというのに、今度は待望のNo-No Boy (John Okada)の舞台化だ。サブ・シモノ、エミリー・クロダ、グレッグ・ワタナベ等を起用した本格的な芝居で、下記のように上演期間も長い。ケン・ナラサキが小説…
リクエストにお応えして「中津トロンコ」の内部を載せる。上写真は全体像。
上部のふたを開けるとカラフルな布に覆われた中箱が現れる。
この箱の上蓋を開けると内部はこのように仕切られている。
ふたの中央が折れるので扱いやすいし、洋服や着物と小物とを分けて整理することができるので便利だ。
この箱を…
ブログ主宅に残る「移民トランク」については以前にも書いたが、この大きくて深いトランクの真ん中にある鍵穴のそばに、「店商津中 Nakatsu Store」という金属製のプレートが付けられている。上の写真はそれを拡大したもので、HONOLULU T.H.のT.H.とはテリトリー・ハワイという意味。このトランクは戦前にブログ主の曾祖父…
御堂筋から長堀橋へちょっと歩いたところにある居心地の極めてよいお店がThe MELODYで、最近、新しい場所に移転したのだが、移転といってもほんの十数メートルしか離れていないし、住所は同じ東心斎橋なので、これを移転と呼べるのかどうかわからないが、とにかく、長い歴史をもつCD屋さんで、おまけにコーヒーや珍しいビール、日本酒から焼酎…
なんのきなしにチャンネルをいじっていたらいきなり白黒の戦争映画で、それも佐藤允が映ったものだから、「独立愚連隊かぁ?」と思ったら、三船敏郎が出てきてやけに格好いい。しかし、三船が出演しているとはいえ、これは『独立愚連隊』ではなさそうだ。「あれ?」と思って調べたら『血と砂』だった。見たことがない映画で、もう、あり得ない、ハチャメチ…
大阪の某デパートにある大きめの書店を徘徊していたら晶文社の懐かしい本たちの特設コーナーが・・。なんでも、【晶文社50周年フェア】だという。絶版か品切の本が並んでいたもので、何年も会っていない旧友とばったり出くわしたような気がしたし、晶文社の本を手にとっていた頃にフラッシュ・バックした、ような気もした。
個人的な感想だけれど…
私たちは私たちのための歌を持っているだろうか?持てたのだろうか?一般論としてはテーマが大きすぎて僕の手に負えるものではないが、例えば、<アジア系アメリカが創ったアジア系アメリカにとっての幾つかの歌>があるとすれば、その最初のひとつに、クリス・イイジマ、ノブコ・ミヤモト、チャーリー・チンの音楽が入るのは間違いない。
クリス・…
ミュージカル"NIHONMACHI - THE PLACE TO BE"のCDには副題が付いていて、それは、A Musical Journeyという。音楽で旅をする。かつて40もあったという日本町の歴史を、それぞれの時代に流行った歌で振り返るというわけだ。前作の"The Camp Dance"と同様、日系アメリカ人社会で口ずさま…
LAでの収穫のひとつはTaiji Miyagawaに会えたことだ。タイジ・ミヤガワは日系3世。グレン・ホリウチとの共演も多かったベーシスト。SFベイエリアの生まれだが現在はLAに住んでいる。彼には特別に時間を作ってもらい、一対一でインタビューした。けっこうワイルドなベースを弾くひとなので、どんな奴かな?、と思っていたが、照れ屋で…
ワイパフ(Waipahu)はオアフ島の真珠湾から近い場所にある。以前にもこのブログで取り上げたように、かつてはホノルルに次ぐ規模の日系社会があった町で、その大きな理由はサトウキビ工場があったからである。今は、アウトレットの店があるので、アラモアナから買い物客用のバスが出ており、訪れる日本人観光客は少なくないが、ここがかつ…
アングラとか団塊世代とかそういう文言がネットの死亡記事にあるが、浅川マキをアングラとか団塊世代だとかいうカッコでくくってほしくない。そんな安直な言葉や概念で表せないのが浅川マキであった。浅川マキは過去の歌手ではけっしてなかった。渋谷さんも「最近のマキさんはますます素晴らしくなっている」とよく言っていた。
僕も、何年…
以前に紹介した日系アメリカ人主体の劇団(The Grateful Crane Ensemble)の近作が"NIHONMACHI - THE PLACE TO BE"で、これはそのサウンド・トラックである。劇団代表のカシワギさんから手渡しで頂戴した。誠にありがたい。タイトルが示すとおり、日本人町の歴史を歌と芝居で伝えるミュージカル…
上の画像は西海岸の友人がお土産にくれたNichi Bei Weekly(日米ウイークリー紙)の一面である。去年に廃刊したサンフランシスコの日系新聞「日米タイムズ紙」が週刊の新聞として蘇った。日米タイムスとの違いは週刊になったことと日本語紙面がないことだろう。但し、日本語が使われている新聞広告はある。
ところで、偶然だが、こ…















