ヒロシ・カシワギの詩集 OCEAN BEACH

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2009年の暮れにご子息のSojiさんから手渡しでいただいた詩集。既に発表された作品も収められているるが、違和感は全然ない。ヒロシ・カシワギ(Hiroshi Kashiwagi)という名前を知ったのは○十年前の学生時代のこと。アジア系アメリカ人が出していた雑誌に詩が載っていて、それは、日本の現代詩のような難解なものではなく、「とつとつと語る」ような、不思議なリズムの英語で書かれていた。ヒロシ・カシワギが一世なのか、二世なのか、もしかして日本人なのか、わからなかった。

今頃になってその時に読んだ詩のタイトルがA Meeting at Tule Lakeだったことがわかるという・・いくらなんでも時間がかかりすぎだと自分を叱る。しかし、ありがたいことに、ヒロシ・カシワギは今もご健在で、何年か前には東京でお会いする機会もあった。

ヒロシ・カシワギはTule Lake Campにいた二世。No-No Boyであり、劇作家であり、詩人であり、元図書館司書であり、活動家である。作家としても、この前に出たSwimming in the Americanが2005年の全米ブックアウォードを受賞している。今は、90歳くらいだろうか。

ヒロシ・カシワギの詩には、含蓄、あるいは、寓意、あるいは、ほのめかし、あるいは、意味深長さがある。凝った構成も複雑な比喩もとっぴな表現もあまりない。具体的で、しかし、即物的ではない。

そのかわり、例えば、フィリピン系の詩人で活動家の故Manong Al Roblesに捧げた詩が、sabazushi(鯖寿司)の作り方であったりする。sabazushiは塩と砂糖と酢の正しいバランスが肝心だ、とカシワギは書く。


trying to get the right balance of

salt and sugar and vinegar---

I know it's not for you right now

maybe later

I hope people will enjoy

the fish and rice sushi

I'm making for you



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