天満天神 繁昌亭で上方落語を聞く

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去年の9月にオープンしたのだから既に1年以上が経った大阪の寄席。落語がほとんどでマジックなどが少し入る。ちょっとした機会があり、初めて訪れた。昼席である。

二百席余りでキャパは大きいとはいえないけれど、噺が生で聞ける距離ではある。マイクはあるが、地声のある落語家さんには不要に思えた。

落語8席にマジック1+マジカル落語?1で10名の演者が舞台に上がる。3時間みっちり落語に浸かったのは久しぶりで、まったく知らない演者も多く、興味津々であった。

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しかし、上方落語はユルイ。このユルサは大阪に染みついた文化で、「あんさん。まぁ、かたいこといわんと、アホな噺でもきいとくれやっしゃ・・」というユルサが、僕のような関西人にはたまらない。(笑)お江戸のひとにはかったるいだろう。いや、僕だって「こんなユルユルでええのんか?」とも思うのだが、次の瞬間「まぁ、しゃーないな」と諦めている自分がいる。

このユルサの代表格は-今日登場した落語家の中では-トリを取った笑福亭仁福だ。以前、大阪のテレビ局制作の番組で、「高座の回数より草野球の試合数のほうが遥かに多い落語家」として紹介されていた人物である。(笑)笑福亭仁鶴の弟子で、こんな書き方は失礼かもしれないが、キャリアから考えればもっと売れていていいと思う。今日の「手水まわし」も手慣れた感じで笑いを取っていた。

しかし、ユルイのだ。(笑)「落語を9席も聞かはったら、ええかげん疲れるでしょう」というマクラがまたユルイのである。たぶん、草野球では真剣に生き生きと球場を走り回るのだろうが、そういう一生懸命さを落語の場では出さないところがまたユルイ。

そうそう。今日見た落語家の中で、不思議な魅力を漂わせていたのが桂福楽。桂福團治の弟子という地味な位置のせいか、初めて高座に接したが、毒蝮三太夫をほうふつとさせる風貌と、微妙な「間」でサゲまで引っ張る腕はなかなかのものであった。

中入り前に出てきた桂きん枝は、「今日は落語はしまへん」と断言して、いつもながらの漫談を勝手に進め、そこそこの笑いをとって、ほなさいなら、と消えていくのである。(笑)高座にかけられるネタがいまだに3席しかないという伝説はもしかしたら本当かもしれない。

繁昌亭にはまたでかけようと思う。

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この記事へのコメント

chi-B
2007年11月26日 02:08
アッ、ついに繁昌亭まで行かれましたか!私は未だに吉本新喜劇も直に見たことが無くて、一度は劇場に行ってみたいと思いながら、「こんな事云いながらも多分行けへんねやろな。」と思っている次第です。(なんと一日に四ステージもあるそうですね。すごい。)子供の頃は松竹新喜劇の方が好きで。藤山寛美の”泣ける”笑いが幼稚園児の私にさえも伝わっていました。そうですね~落語もおもしろいですよね。私は松鶴師匠が好きでした。それに露の五郎さんの怪談話もかなり好きでした。落語ではないですが、深夜放送のパーソナリティーとしての鶴瓶さんや鶴光兄さんも、昔は怖いくらいのギリギリの笑いがありましたねー。受験勉強の真夜中に、一人でも声が出るほど笑ったのが懐かしいです。放送禁止用語も連発で、始末書の一枚や二枚、まったく気にしてはりませんでしたよね。今の落語は、あまり知らないのですが、繁昌亭に入ってみたいなぁと思います。また行かれたら話を聞かせてください。(ド・ドン!)
じゃすみん茶
2007年11月26日 09:39
asianimprovさんは関西人でしたか!ユルサは大阪に染み付いた文化、というのは面白いですね。関東人のわたしにとっては、よくわからないからこそ憧れの対象になります。
関東VS関西といえば、むかしシンガポール人の友人(男性)が、東京と大阪にそれぞれ出張に行き、「大阪のほうが馴染める。シンガポール人の感覚に近いから」ってなことを言っていたのを思い出しました。シンガポール人も、かなり「ユルイ」と思います(笑)。わたしの解釈が間違っていなければ、ですが。とっさに思い浮かべるのは、約束の時間に遅れてきた人が、待たせた相手に「ま、気にするなよ」(Never Mind)とひとこと言った、というエピソードです(苦笑)。
etchan
2007年11月26日 19:56
ほっ、師匠!ようやく行かれましたなw
きん枝のくだり、状況がよく浮かんで爆笑しました。
天神橋筋商店街散策も堪能されましたでしょうか?今度ベッピンさんの姐さんと行かれる時には、ちょっと筋入った所のロリポップという紅茶屋に寄られることもお薦めしますわん。

夜のつるべ(注:レミドみたいなイントネーション)はどーだったんだろうと、ちと興味w

chi-B
2007年11月27日 00:00
もしかしてetchanさんも大阪人ですか?YesYes、”つるべ”の本来のイントネーションは(-↑_)ですよね。ラジオ番組、おもろかったですよ~、20世紀最強の伝説のラジオ番組との噂もある「ぬかるみの世界」なんて強力でした。放送作家の新野新さんとの絡みが何ともいえない味を出していて。二人寄ったら喧嘩ばっかりしてはりました。電波に乗ってるのに怒って二人ともが黙ってしまって沈黙が延々続く事もあったり、リスナー(学生さん)の親とも電話で大喧嘩したりもありました。ハラハラして受験勉強どころではなかったです。asianimprovさん、繁昌亭から話題がズレてゴメンなさい!
2007年11月27日 17:53
>じゃすみん茶さん

はい、そうです。大阪ではありませんが、大阪文化圏内です。<大阪は日本のアジアだ>と言ったひとがいます。この問いかけは「では、日本はアジアではなかったのか?」という深い意味をはらんでいるものの、非常にわかりやすい言い方だと思います。ネバー・マインド。いいですね。時間に遅れたら使わせていただきます。(笑)

>chi-Bさん

「ぬかるみの世界」(爆)新野新せんせのファンでした。「あのなぁつるべくん」「なんでんね、せんせ」(笑)「つるこーでおま!」
IKEGAMI
2007年11月27日 19:06
>ネバー・マインド。いいですね。時間に遅れたら使わせていただきます。(笑)

もうひとつ使えるネタをプレゼントします。
みんなでレストランに行き、食事が終わって立ち上がった瞬間に言うんです。
「わー、すっかりご馳走になっちゃって! どうもありがとう」
タモリとの共作です。
chi-B
2007年11月27日 20:57
目上の人に腹が立ったときなどの敬語使いに「何いうて(云って)やがるんですか!」というのもB&G内では一時人気でした。
chi-B
2007年11月27日 21:14
「何おっしゃってやがるんですか」だったかも知れません。下らない事で2コマも消費してゴメンなさい。
2007年11月27日 21:50
いや、どっちにしても、おもろいです!(笑)
etchan
2007年11月28日 00:40
あ。
昨夜はPCの具合がイマイチで、通りすがらなかったのでぬかった・・・。

>chi-Bさま、
あら、こんなアホ丸出しの茶々入れねぇちゃんにレス下さって、、、おおきにまいどww
えっと・・・でもあたくし自身は(あ~ん、いつもこの説明がシンプルにゆかないものかと葛藤する人生w)、名古屋育ちの元なごやんで、上京後のアズマ生活の方が既に長い者でございます。しかも親が東京育ちなので、子供の頃は家の中は標準語、家の外では下町名古屋弁を使い分けていたバイリンガルw。でもどちらも2代さかのぼれば上方の血筋、たぶんそこから隔世遺伝でアホになったんだと思います。
お笑いは面白ければ何でも好きですが、東京でも日曜の昼間にTVで新喜劇が見られる日を心待ちにしとります。どーでもよい話でスペース取っ手すんません~w
etchan
2007年11月28日 00:46
追記。
アフロヘアーだった頃の鶴瓶もしっかり覚えておりますw
KISHIKO
2007年11月28日 01:09
名古屋は落語が根付かないのか、大須演芸場の経営状況は通年、火の車です。時々、名古屋出身のメジャーな芸人さん・・・円丈師匠とか・・・のチャリティーで、何とか乗り越えているのですけどね。
名古屋の大須演芸場は、いまや、ロック歌舞伎のスーパー一座の本拠地のようなものです。
いまや海外にも活躍の幅を広げているのですが、私からみると、どうみても、ギャグとしか思えない・・・
主宰の岩田信市氏は1960年代のハプニング芸術「ゼロ次元」からの名古屋を代表する前衛芸術家。私の高校の先輩でもあります。
chi-B
2007年11月28日 01:33
etchanさん、KISHIKOさん、今まで直接お話しすることがなかったので、改めまして挨拶しておきます。chi-Bです。Osakanです。田舎もない大阪♀です。来年の頭1月9日に『Osaka』というファースト・アルバムを出す予定です。大阪づくしですが、皆さんのマジ話にもきょうみしんしんですので今後ともどうぞヨロシク^^です。

お笑いって音楽とも密接な関係があるのですよね。P-FUNKを観にいったときも、始まると思いきや延々一時間以上はスタンダップ・コメディーとピエロの芸でしたし、黒人さんに人気のテレビのHIPHOPの番組も、スタンダップ・コメディーと歌が交互にやってましたし。日本でも、音楽が好きでLIVE会場に足を運び、花輪を送って居られるのはお笑い芸人さんが大多数です。粋な計らいができる、頭の回る人がAHOをやれるんやないかと、ときおり思っています。で、”公衆の面前でぶちきれられる”人。鶴瓶さんは、笑ってもらえるためならテレビでドアップで、け○の穴でも見せられる!と豪語していました。それにつきます!(ほんまかいな。)音楽と非常に共通しています。(えー??)
2007年11月28日 19:05
鶴瓶がレッドホワイト歌合戦で脱ぐのをかすかに期待しています。DJオズマなんて鶴瓶に比べたらまだまだでっせ。(爆)
etchan
2007年11月28日 20:22
chi-Bさま、再び有難うございます。
ちなみに、「ありがとう」ならば「が」にアクセントもってくれば名古屋弁、「と」にもってくれば関西弁な気がしますww
では『Osaka』、楽しみにしとります。チェックしまっせ♪

それにしてもあじあん師匠まで、ルー語にハマってるとは知らなんだ~(爆)(爆)
etchan
2007年11月28日 20:30
追記。
KISHIKOさま、
大須は確かにさびれとるでかんわ~(いきなりすみませんw
今年のはじめに通りがかってみたら、寅さんにしか出てこないような昭和初期レトロな看板、しかもバタヤンの物真似しとるヒトがトリでした・・・わやだでかんわ~(泣)。
ロック歌舞伎、残念ながら噂でしか聞いたことがないのですが・・・ならば岩田さんもKISHIKOさんも、めちゃめちゃ頭の良い方なのですわね。こんなタワケ丸出しな茶々入れてばかりで、ご無礼しました~(笑)
KISHIKO
2007年11月29日 12:59
CHI-Bさま、etchanさま、こちらこそ、宜しくお願いいたします。
名古屋のことになると、つい熱く語ってしまい、暑苦しく感じられるかも知れませんが、宜しくお願いいたします。

大須演芸場はまったくもって、どうしょうもない感じです。過去に何度もつぶれそうになり、新聞でも取り上げられ、その度にどういうわけか、天の助けがあり、今まで続いているのが奇跡のようなそんな存在です。
ですので、今はそこにあるだけでありがたい…そんな存在だと思います。

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