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zoom RSS ジェレミー・リンと野茂英雄 - Humbleなアスリートたち

<<   作成日時 : 2012/02/16 19:09   >>

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労使交渉のもつれで、今年はシーズン自体が消滅するのではないかと囁かれたNBAだが、二か月遅れで(!!)なんとか開始。僕もBSで時々楽しんでいるけれど、なんせ、ジョーダンとかマジックとかが全盛期の頃のファンなので、知っている名前は数人だ。ジャバーもシャックもロッドマンももういない。ヤオ・ミンも中国へ帰ってしまった。コービー・ブライアントの気まぐれなプレイは相変わらずやな、とか独り言を口にしていたら、なななんと、ジェレミー・リンというアジア系の選手が突如降臨したではないか。バスケット・ボールは欧州出身の選手が増え、かつてのようなアフリカ系が支配するゲームではないが、アジア系となると話は別だ。

彼はカリフォルニア生まれで両親は台湾から移住したという。だから、まさに、アメリカ人、アジア系アメリカ人アスリートである。パロアルト高校卒というのが泣かせる。(笑)アジア系の多い学校だ。ハーバード大にスポーツの特待生ではなく、通常の試験を受けて入学〜卒業したという経歴もこれまたいかにもアジア系アメリカ人ではないか。(苦笑)それで、一時はゴールデン・ステイト・ウォーリアーズ(カリフォルニアのNBA球団)に所属するも、解雇され、東部のマイナーリーグで苦労したらしい。その後、なんと名門ニューヨーク・ニックスの一軍に昇格。ポジションはポイント・ガードだ。うーん。渋い。ポイント・ガードはゲームをコントロールする最もセンスの要求される役割である。いざという時にはシュートも打たねばならない。

ジェレミー・リンは191cmと、NBAでは大柄ではない。テレビで見たが、特にガタイがでかいとか、筋骨隆々でもない。一見、そこらへんを歩いているアジア系の兄ちゃんのようだ。マスクは端整だが、威圧するような迫力はない。しかし、相手チームのディフェンスをスルリとかいくぐって、ボディコンタクトを最小限にして、ゴールに迫るその身のこなしは見事なもの。ここ数試合での大活躍で、これから厳しいマークにあうだろうが、けがをしないように頑張ってほしいものだ。

それで、なんでジェレミー・リンに野茂英雄なのかというと、野茂がMLBのLAドジャースでデビューした年、MLBは労使交渉が決裂し、ストライキに突入していたからだ。ちょっと前のNBAと類似性がある。あの時のMLBと今のNBAでは、社会的経済的条件が違うが、とにかく、「メジャーリーグ存亡の危機」であったことは間違いない。高給を要求する選手と妥協をしないオーナー側との泥仕合にファンは呆れ、MLBから心が離れていった。

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そこに、彗星のように登場し、並み居る強打者たちを、ストレートとフォーク・ボール(スプリット・フィンガー・ボール)だけで、バッタバッタと切り倒したのが、あの仏頂面のヒデオ・ノモであった。野茂は、三振と無安打試合と、独特の投球フォームで今も人気が高いが、「ストライキで崩壊寸前だったMLBを救った救世主」として今も語られている。これは本当だ。野茂選手にはそんな意識はなかったろう。野茂が日本を去る時に罵声を浴びせたプロ野球関係者(鈴木啓示など)や一部のファンに対する回答が野茂選手の快投乱麻であった。

ジェレミー・リンの姓であるLin(東)とInsanity(狂気の沙汰)を引っかけて"Lin-Sanity"と呼ばれているそうだが、これも、野茂選手が、「野茂の顔はもう見たくない」と敵チームから"No More Nomo"と呼ばれたのに似ている。

インターネット上では、やれジェレミー・リンは台湾人だ、中国人だ、アメリカ人だ、という馬鹿げたアイデンティティ・ポリティクス/ナショナリズム/自民族中心主義の自慰行為が始まっているようだが、ジェレミー・リン選手には、そんな取るに足らない雑音など気にせず、今日も明日もHOOPの中にボールを運んでほしい。

ボストン出身の中国系シンガー&ソングライター、Kevin Soの曲みたいに、「クールなアジア系アメリカ人」が増えていくのは楽しい。それは、ひとりのアスリートの成功にとどまらない。アジア系アメリカ人とは何か、誰か、という問いかけにリアルタイムで反応することであり、新しいイメージと価値観と可能性を確かめる瞬間でもあるからだ。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
ジェレミー・リンという選手は知りませんでした。
NBAファンで昔からよく見てましたが、ここ数年ご無沙汰してるうちにスターが入れ替わってしまいましたね。
私、中・高の6年間バスケット部でしたが昔でも小兵だったのでガードをやってましたので、NBAでもやはりガードの選手が好きです。昔のジャズのストックトンとか、最近ではマーベリックスのキッドとかが好みの選手でした。
ニックスのリン、こんど注視してみます。
Hawkeye
2012/02/17 20:57
大尉殿

ジェレミー・リンは、まだ7試合ほどで結果を出しただけですので、まだまだこれからの選手と思います。成長するか、消えてしまうか・・。

ジョン・ストックトン、ジェイソン・キッド。いい選手ですね。ストックトンはカール・マローンとのコンビが印象に残ります。白人のポイント・ガードの最高峰でした。

今、フェニックス・サンズでスティーブ・ナッシュという白人のポイント・ガードが頑張っていますが、チームが弱いのでかわいそうです。僕は実際にアリゾナ州のフェニックスで試合を見ましたが、負けてしまいました。((+_+))
asianimprov
2012/02/18 10:18
お久しぶりです(汗)。
ジェレミーリン、盛り上がっていますね。NHLではさらに貴重なアジア系ですが、リチャードパークという韓国系の選手がピッツバーグにいますよ。学生のときにジュニアのナショナルチームで来ていたのを新横浜(東伏見だったかな)で生で見ました。
ヒロシ
2012/03/07 14:16

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