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zoom RSS 『大日本海外移民史』 第一編 布哇 (昭和12年,1937年)

<<   作成日時 : 2011/06/05 10:17   >>

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某公立図書館にこの本があると知り、出かけた。司書さんが閉架から持ってきてくれたのは分厚い紙でできた横長の大きな書籍であった。

曾祖父の足跡がないか調べるのが目的だったので、眼を皿にして読んだが、名前はなかった。ただ、曾祖父が暮らしたワイパフの情報については幾つか発見があった。

曹洞宗

ワイパフ太陽寺: 信徒500名 日曜学校200名 信友会100名 虚女會60名 婦人會150名 観音講60名

ワイパフ日本語学校: 470名

ワイパフ邦人医師: 秋山輝俊 ライセンス下附 1913年2月17日

オアフ時報(週刊紙): 創立:1907年、明治40年 満永 彰

ワイパフ団体:

ワイパフ東町一心會 
ワイパフ本町組合
ワイパフ日本人社交倶楽部
ワイパフ日系市民協会
ワイパフ新町組合
ワイパフ西部組合
広島海外協会ワイパフ支部
ワイパフ日本人商人連合組合


曾祖父は曹洞宗ハワイ別院の代議員をしていたほど、ハワイの曹洞宗にも深く関わっていた。この太陽寺は現在もワイパフにある曹洞宗の寺院で、前身はワイパフ曹洞宗布教場(上写真)である。この布教場を開いたのが広島県神石郡からきた若い僧侶で、曾祖父は彼を助けた。曾祖父の出身地、比婆郡(旧)は神石郡(旧)と近い。現在はみんな庄原市になったのかな。わからない。庄原市は全国で9番めに面積の広い市になった。個人的には「比婆郡」という名前に愛着がある。市町村合併は由緒ある地名を消してしまうから嫌いだ!(T_T)

曾祖父は、曹洞宗が運営していた日本語学校の学務委員長も務めた。父親が理事長みたいな立場なので、祖母も大叔父も大伯父も日本語学校に(好き嫌いは別にして)通わざるを得なかった。

観音講とは頼母子講のような互助組織だろう。お金を出し合い、誰かに融通する。私がハワイの親戚宅で居候をしていた頃にも頼母子講はあった。ハワイにである。頼母子講とか観音講は、私にとって、古典落語や時代小説の世界であり、遠くハワイで機能していたことに驚いた記憶がある。

ワイパフは昭和12年には既に広がりを持つ町であり、エリアごとに町内会があった。商人連合組合は商工会議所みたいなものか。県人会ではなく、もっと大きくて広島県とも密接な関係のある広島海外協会の支部がワイパフにあった。 「海外協会」とは海外に移住者を多く送り出していた県で、海外思想の普及、移住者のバックアップなどを目的として生まれた非営利の民間団体である。最初に生まれたのは大正4年の広島県植民協会(後に広島県海外協会と改称)である、という。曾祖父もこの団体に関わっていたに違いない。

ワイパフ日系市民協会はハワイ日系市民協会の支部だろうが、本土で結成されたJACLとは関係はない。

ハワイ日系市民協会(HJCA)は、日米開戦後、日系アメリカ人の「アメリカ化」をスローガンに、親日の一世、二世、帰米二世を批判し、時には「密告」したという。

「密告」された側は、「密告」した側を、「イヌ(犬)」と呼んだ。

しかし、HJCAのような親米派の日系人には彼らの正義があり、親米であり親日でもある日系人にも、道義や正義があった。片方から片方を見れば「裏切り者」になるが、どちらにも守るべき「義」があった。

私の大叔父を8回も逮捕尋問したFBIの傍には日系人の「イヌ(犬)」がいたそうだ。

なお、ハワイ日系人社会の指導者的立場の人々(主として一世)は、千人以上、本土へ移送され、収容所で戦争の終結を待った。

話が重すぎて私にはこれ以上は無理。

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scarpe hogan
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2013/04/21 02:10

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
貴方のブログを拝見させていただいてメールしました。
「大日本海外移民史」に書かれているワイパフ邦人医師秋山輝俊が私の祖父でありびっくりした次第です。
「大日本海外移民史」はどこの図書館で拝見することができるのでしょうか?教えていただけると有り難いです。よろしくお願いいたします。
あやりん
2015/11/08 12:32

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