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若い皆さんはランディー・ニューマンなんて知らないだろうが、ブログ主などはデビュー当時から輸入盤で聴いているので、アメリカの現実というか、ホンネはランディー・ニューマンの歌から学んだみたいなものだ。ボブ・ディランのような、ポピュラー音楽のスタイルを一変させた改革者(無論、ディランがそれを目指したのではなく、結果としてそうなった面もあるが)ではないが、1960年代後半から2008年まで、基本的に微動だにしないやり方で曲を作り詞を書きピアノを弾き歌い続けている。映画音楽で知られるようになってから自作自演アルバムのリリースは少なくなったが、出たものはいずれも濃い。ボックス・セット"GUILTY"は僕の悪魔払いになっている。ランディー・ニューマンの音楽はホラー映画なんかより余程怖い。悪魔だって避けて通るに違いない。 数年前の"BAD LOVE"以来の新作がこの"HARPS AND ANGELS"で、冒頭のタイトル曲からして自分の為の葬送曲みたいなもので、死の臭いと上質のユーモアそして皮肉が聴く者をニヤリとさせる。そして、64歳のランディー・ニューマンが健在なことを喜ぶ。 7曲目のKorean Parentsではニューマンらしさが炸裂している。 Korean Parents 作詞作曲:Randy Newman Kids today got problems Like their parents never had Neighborhoods are dangerous The public schools are bad At home there are distractions So irresistible The hours fly by No work gets done Some Jewish kids still trying Some white kids trying too But millions of real American kids Don't have a clue Right here on the lot We got the answer A product guaranteed to satisfy Korean parents for sale You say you're not all That you want to be You say you got a bad environment Your work at school's not going well Korean parents for sale You say you need a little discipline Someone to whip you into shape They'll be strict but they'll be fair Look at the numbers That's all I ask Who's at the head of every class? You really think They're smarter than you are They just work their asses off Their parents make them do it [Saleslady]: Oh, learn to play the violin Oh, to turn your homework In right on time What a load off Your back that will be No tears No regret Never forget who sent Fido To the farm The greatest generation Your parents aren't The greatest generation So sick of hearing about The greatest generation That generation could be you So let's see what you can do Korean parents and you ここまで来ると(笑)風刺とか当てこすりとか逆説とかいう表現では追いつかない。(笑)ランディー・ニューマンはレイシスト!だと怒る韓国系アメリカ人がいても不思議ではない。しかし、アメリカ合衆国における人種差別の裏側まで織り込んだ歌を何曲も発表しているランディー・ニューマンにとって、韓国系アメリカ人の親が子供に強要する高学歴とそのためのガリ勉主義を歌にすることは極めて通常のことである。 長いファンである者は「おお、今度はこうきたか!」と苦笑しつつ、誤解を恐れぬ曲作りに「ランディー・ニューマン健在」を確認するのである。ランディー・ニューマンもとうとうアジア系アメリカ人についての曲を録音したか、という妙な感慨もあるが、そんなことより、下手な翻訳を許さぬ(笑)歌詞とおどけたような歌い方に、ランディー・ニューマンらしい過不足のないやり方に感心してしまう。この曲の歌詞にしても、口語的なイディオムを解釈するのは難しいとはいえ、使われている英単語は易しいものばかりで、そして簡潔だ。それでいて、アメリカ合衆国の本質を突いている。 ダラダラダラダラと長い歌詞ばかりが歌われる最近のJ-Popには辟易していたが、このCDを聴くと、Singer/Songwriterの王道を見るような気がする。ランディー・ニューマンは語り部であり、言葉数の少ないラッパーである。決して古くない、というより、現在を意識している。大統領選挙の真っ最中に"A Few Words In Defense of Our Country"のような超激しいアメリカ合衆国批判の曲が入ったアルバムを発表するその勇気に拍手を贈りたい。 |
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ランディー・ニューマンの歌は聴いたことないのですが(わたしは若くもないけど 苦笑)、この歌詞はシニカルで面白いですね。わたしは読みが浅いのか、韓国系への差別的な意味合いより、むしろマジョリティである人々への皮肉を感じたんですが。あと数十年すれば今マジョリティである人々はマイノリティの立場へと一転する。そういう状況もふまえて、「おまえたちなにしとるか」というメッセージもあるのかなあ・・・と。歌詞の中の韓国人、わたしの友人・知人の姿とダブりました(笑)。 |
じゃすみん茶 2008/09/07 21:43 |
>じゃすみん茶さん |
asianimprov 2008/09/07 23:24 |
ああ、やっぱりニューマンさん(元々はノイマンさんかしら)、トイ・ストーリーやモンスターズ・インクの音楽担当の方なのですね。 |
etchan 2008/09/08 00:02 |
ランディー・ニューマンは映画音楽の作曲で有名な一家に育った人で、メロディー・メイカーとしての才能にあふれていますが、同時に、「こんな歌詞を歌って大丈夫か?」という曲を書いて、たまにそれがヒットすると、州によっては放送禁止になるという・・そういう問題児です。問題児ももう熟年ですけど。「背の低い人間には生きる資格はない」という曲"Short People"とか・・(笑)ランディー・ニューマンは確か190cmほどの長身なんです。あと「ニューヨークなんか大嫌いだ。連中は猿みたいな服を着ている。シカゴは寒すぎる。やっぱりLAが最高だ」という、徹底的にLAを賛美する曲"I Love LA"とか。 |
asianimprov 2008/09/14 21:08 |
僕もランディニューマン大好きなんですよ。今度のアルバムも手に入れてあるんですが、まだ聴いてなくて、今出張中なんですが、帰宅したら聴くの楽しみにしています。 |
岩下和了 2008/09/18 02:43 |
ごめんなさい。バッドラブで感動したのは、フロイトじゃなくて、マルクスの歌です。 |
岩下和了 2008/09/18 03:10 |
ご存じのように、ランディー・ニューマンはアインシュタインについての曲(これがまた名曲!)も書いてますので、別にマルクスであっても驚かないんですが(笑)、実に哀しいんですよね。 |
asianimprov 2008/09/20 20:01 |
彼の曲で何が好きかってところで、人間現れてきませんか? |
岩下和了 2008/09/21 04:40 |
雨の中を馬に乗って走るカウボーイを歌った「ライダーズ・イン・ザ・レイン」とか、皮肉を込めて警察官のパレードを描写した「ジョリー・コッパーズ・・」とか、テーマが深いだけでなく、完成度が高いんですよね。イーグルスのメンバーがコーラスで参加してたり。 |
asianimprov 2008/09/21 17:48 |
(笑) |
岩下和了 2008/09/22 13:05 |
>岩下さん |
asianimprov 2008/09/24 19:01 |
今年4月からの半年で、渋谷さん出演のライブは12回お邪魔していて、そのうちの9回がアケタの店。そのうち6回が深夜のソロでした。 |
岩下和了 2008/09/24 22:00 |
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